虫歯になったら削ればいい、歯がなくなったら埋めればいいと思っている方は多いのではないでしょうか?それは確かに歯の治療をしたということになるのですが、健康な歯を取り戻したことにはなりません。一度でも削ってしまった歯や失った歯はどんな最新の治療をしても元の自分の歯と全く同じではありません。予防歯科の最大のメリットは自分ではわからない初期虫歯を見つけて早めの治療ができることで虫歯の進行を防ぎます。また予防歯科をしっかりとすることで、特に幼いお子さんは今後の歯の成長傾向などを把握することができます。虫歯や歯周病を防ぐことはお口の環境を整えるだけでなく、体全体の健康にも繋がります。

当院における予防歯科の取り組み

フッ素塗布

フッ素塗布の一番のメリットは歯の再石灰化を促進することです。歯は日頃の食べ物や飲み物に含まれる酸によって溶かされていきます。フッ素が歯に入り込むことで酸に対する抵抗力を高め、歯を強くします。また溶かされた歯を修復する再石灰化により初期の虫歯であれば治癒させることができます。フッ素塗布は小さいお子さんだけでなく全ての年代の方にも有効な予防歯科の一つとなっています。

スケーリング

毎日きちんとブラッシングしていても、自分では絶対に取りきれない歯垢や歯石があります。歯垢や歯石は市販の研磨剤入りの歯磨き粉で磨いても落としきれません。また市販の歯磨き粉を使用することによって周りの歯茎を傷つけてしまうなど健康な歯に影響を与えてしまうこともあります。スケーリングとはスケーラーと呼ばれる歯科専門器具によって歯石や歯垢の除去をします。個人差はありますが、効果を持続させるためにも、3ヶ月から半年に一回は定期的にすることが必要です。

シーラント

シーラントとは3歳から12歳頃までにお子さんの奥歯の虫歯予防に有効な治療です。奥歯は磨き残しがとても多い部分です。シーラントは奥歯の磨き残しが多くなる溝の部分にあらかじめプラスチックを埋め込むことで虫歯を防ぎます。特に生えたての奥歯は溝も深く虫歯になりやすいです。虫歯になって削ってしまうことを防ぐためにもシーラントをすることはとても有効な予防治療になります。

ブラッシング指導(TBI)

歯を一回も磨かないで過ごす人はおらず、ブラッシングはどなたにとっても一番身近な予防歯科と言えます。一番身近な日々のブラッシングであるからこそ専門家によるブラッシング指導はとても重要です。自分の歯に適していない歯ブラシを使っていたり、むやみに力任せにブラッシングをすることによって、歯の状態を悪化させてしまうこともあります。最近では研磨剤入りの歯磨き粉など簡単に手に入るため自分で綺麗にできる環境にあります。しかし研磨剤入りの歯磨き粉などで強くブラッシングをすることで必要な歯を傷つけてしまうことにもなります。当院では歯科医師や歯科衛生士による専門家によるブラッシング指導TBI(Tssth Brushing Instruction)により、患者様お一人お一人に合わせて指導します。

PMCT

PMCTとは(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、専門家による専門器具を用いたクリーニングのことです。スケーリングよりも効果的で徹底した歯のクリーニングになります。

PMCTについて詳しくはこちらをご覧ください

定期検診

予防歯科と定期検診は健康な歯を維持するために欠かせません。痛くなったり、違和感があってから歯医者さんに駆け込み、大きな治療が必要となる前に定期検診をすることをお勧めします。

定期検診については詳しくはこちらをご覧ください